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THサービス 60~80年代の旧車・部品ブログ

 2024-01-28

オイル管理を長年怠った結果はこうです。

THサービスです。
皆さんはオイル交換をどのようにしていますか?
3,000kmごと、5,000kmごと、はたまたあまり乗らないので1年ごと等々。
人それぞれですが、旧車は基本的にはよくオイル交換されている事と思います。

そこで今回は

オイル交換を思いっっっっ切り怠るとどうなるか

を紹介したいと思います。

こちらはフォードの255V8エンジン、排気量にして4.2Lになります。
1980年式マーキュリークーガーに搭載されているエンジンです。
ここ1,2年前に日本に新規登録で入ってきた車との事です。
オーバーヒートもさせてしまい調子がすこぶる悪いという事でした。
事前チェックでは
・灯油で走るディーゼルエンジンの煙のごとく出るブローバイ
・尋常ではないウォーターポンプからの水漏れ
・フィラーキャップを外すと佃煮のようなスラッジ
が目視で判断できました。また油圧警告灯が度々点灯、
Dドライブで信号待ちではエンストしてしまうような状態。

過去にもこのような車両のエンジンオーバーホールをしたことがあります。
内部は想像を絶するスラッジでした。今回も同様なオーラがプンプンと漂っています。
では御開帳です。

シリンダーヘッド内部

リフターバレー(ヘッドとヘッドの中間部分)

クランクケース内部

いかがでしょうか?リフターバレーのスラッジ堆積具合は厚みにして2cmです。
オイル交換を思いっきり怠るとこうなります。
経験的にアメリカから並行輸入で来る車両でぱっと見くたびれたエンジンの場合、
このような状態の場合が多々見受けられます。
日本人はオイル交換をします。
アメリカだと継ぎ足し続ける人が多いみたいです。何十年も。

こうなってしまうとエンジンオーバーホールも余計な時間と労力が費やされてしまいます。
皆様におかれましてもオイル管理はしっかりしていただければと思います。