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 2022-09-29

TA22セリカの前後ウェザーストリップ交換

もう間もなく10月だいぶ過ごしやすくなってきましたね。
今回はウェザーストリップの話です。

・車両
TA22セリカ
・使用部品
フロントウェザーストリップ(T-WSF01)
リアウェザーストリップ(T-WSR01)

綺麗に全塗装された車両なのですが、なぜか盛大に雨漏りするという事でウェザーストリップ交換となりました。
「状態のいい車両」であれば交換だけなら1日で終わるのですが、状況からしてそうでもなさそう。
という事でお預かりの作業となっております。特に後ろがひどいという事で後ろのモールを取ると・・・

ご覧の有様でした。
この板金塗装は前後ともに近年モールまで外して塗装されているのですが、

何でウェザーストリップは交換しなかったんですかっ‼

と叫びたい気持ちでいっぱいです。
ウェザーストリップの接合部はぱっくり割れているのでこれでは雨漏りするのは当たり前ですね。
左右下角は腐食、錆落としをしたら当然のごとく穴が開きました。ここはしっかりと板金塗装を行います。

場所は変わりますがフロント側です。
こちらは目立った雨漏りは無かったのですがダッシュ下部やゴムとガラス中に漏れがありました。
幸い腐食は無くボディは清掃のみで完了しました。

セリカは金属モールをボディに取り付けたクリップに固定する方式です。
クリップは雨水に晒されるため錆やすい設計です。
まずはクリップをボディに取り付け防錆目的で不乾性シーラーをクリップに塗布します。

ウェザーストリップにもボディと当たる面にシーラーを塗布してから取り付けます。
ウェザーストリップ取付後にシーラーを充填するやり方もあります。
ちゃんと施工できるならどちらのやり方でもいいですね。
なおここは「不乾性」のシーラーでやらないとダメです。
コーキングでやってしまうと次回のウェザーストリップ交換が非常に困難になります。(工賃UP)

ウェザーストリップを均等にボディに嵌め込みモールを取り付けて終了です。
この作業、書くと1行ですがやはり経験が必要です。

・モールを変形させずに取り外す(コーキングでバッチリ引っ付いていたとしても)
・ゴムは伸び縮みするので突っ張り弛みが無いようにボディへ嵌め込み
・モールを変形させずに取り付ける

が肝ですね。当社でも提携の熟練板金ショップで作業を承ることができます。
ただしウェザーストリップの交換だけで作業が終わるような車両は非常に稀で、
・ゴム表面やモールとボディの隙間にコーキングが打たれている車両
・ゴムがパックリ割れて何年も経過している車両
・雨漏りがある状態で何年も経過している車両
・ウィンドウ回りがブクブクしている車両
は預かりとなります。コーキングが打たれているとモール取り外しにすごく時間がかかるし、
ゴムが劣化していると清掃も非常に時間がかかります。
ウィンドウ回りがブクブクしている場合は確実に錆穴があるので鈑金必須となります。

以上、ウェザーストリップ交換を断られて困っている方はぜひご相談ください。
トヨタ車以外でも対応可能です。